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※任意団体SPREAD当時に公開されたコラムです。

株式会社ディアイティ 青嶋 信仁氏

悪いことをした人が使っていたパソコンが捜査機関に押収、削除されたファイルやメールが解析されることにより、状況が把握され、事件が解明されたなどのニュースがあります。
悪いことをする人がわざわざそんな痕跡を残すようなことをするはずがないのに、なぜ!?

column_watchpc_02Windows OSのパソコンを買って利用して、月日がたつと、なぜか動作が遅く感じてきます。 これはいろいろなアプリケーションをインストールして動作させたり、データを作成したり、メールを保存していくなどのパソコンを利用するなどして、常時動作するプログラムが増えたり、ハードディスクが多く使われることによって発生していきます。

実は他にも、プログラムが動作していくたびにWindows OSが自動的に利用履歴のデータをパソコン内に記録していくということも行われています。これが遅さの一因にもなっていますが、その記録は勝手にWindows OSが行っているのです。しかも、OSが勝手に行っているので、利用者は通常、どこに何が記録されているかわからないし、隠されているので、消すこともできません。 これらの記録によって、過去にどんな操作をしたのか、どんなファイルがあったのかなどがわかる場合があります。

column_watchpc_03これらの記録によって、過去にどんな操作をしたのか、どんなファイルがあったのかなどがわかる場合があります。
さて、みなさんは、Webでの利用履歴や最近利用した文書などの履歴は、心配でそれぞれの設定箇所で消したりすると思いますが、消すことができるのは、記録群の中の1つで、それを消しても他の場所で記録をしている場合もあります。ですから、証拠を消したはずなのに痕跡が残っており、解析できてしまうということになります。また、みなさんから見ることができない、通常消すことができない記録の具体的な1例としてUSBメモリなどを利用した場合があります。どんな製品のどのシリアル番号のものが最初に何時利用され、最後に使われたのが何時かなども実はWindowsOSに記録されています。

そんな情報が勝手にパソコン内に記録されていて、非常に心配と思う人もいるかと思いますが、実施したことの行動履歴であって、取り扱った情報の内容自体(ファイルの中身、メールの中身等)が記録されるわけではないので、悪いことや恥ずかしいことをパソコン上でしていなければ、気にする必要はありません!

問題に巻き込まれた場合には、これら情報から、悪いことをした人だけが特定されるものであり、自分は悪いことに関係がないということを証明してくれるはずの頼もしい記録と前向きに考えておきましょう。