山口あゆみ 様
子供とネットを考える会 代表

 子供とネットを考える会では、“「知らなかった」から「聞いたことがある」へ“をキャッチフレーズに活動しており、学校や企業などお声がけいただき「情報モラル」について話をすることがあります。

 活動開始当初は「ネットや携帯電話の危険性を伝えてほしい」と依頼いただいていたものが、「ネットやスマホは便利だけど危ないこともあると伝えてほしい」に移り変わり、怖がらせるだけではない伝え方を学校現場でも模索されていると感じます。

 怖がらせるだけではない事例を交えたリアルな話を伝えるためにも、受講者の日常生活と絡めながら話をすることで、舞台の上で語られる他人事ではなく自分事として受け止めてもらえるのではないでしょうか。

 朝起きてから夜眠るまで「スマホやネット」を意識して、学生の生活を考えてみましょう。

<ある学生の一日の生活>
  6:00 スマホの目覚ましで起床、身支度
  6:30 路線情報や天気情報、ネットニュースやSNSを見ながら朝食
  7:30 音楽配信サービスやゲームを利用しながら通学
  9:00 スマホで講義の出席を報告し、必携PCで課題や授業受講
 12:00 友達と会話やSNSをチェックしながら昼食
 16:00 SNS経由でバイト先からヘルプが入り急遽バイトへ
 19:00 帰宅途中にコンビニでスマホ決済
 20:00 動画サイトを見ながら夕食
 21:00 友達とビデオ通話をしながら課題
 23:00 音楽配信サービスを聞きながら就寝

 ひと昔前は、テレビや新聞、音楽プレイヤーを利用していたものがすべてスマホで事足りる時代になった今、スマホやネットはもはや日常生活の一部であり切り離せないものだと言えます。

 「SNSの投稿」についての注意喚起を行う際に、一日の生活のどの状況下で投稿を行うかによって注意する内容は僅かながら異なるのではないでしょうか。
  ・友達と一緒に過ごしている休憩時間
  ・乗り換えを意識しながらの電車内
  ・眠気を堪えながら布団の中…など

 例えば「眠気を堪えながら布団の中」の場合、判断低下による誤操作や誤投稿・誤送信の率はあがりそうですし、周囲に友達など相談できる友人や家族が居ない時間帯と言うこともあり、悪意に巻き込まれた際に自分自身で判断をしないといけないと追い込まれてしまうことも想定できます。

 「SNSの投稿」以外の布団の中で起こり得る問題については、関連リンクに紹介したブログ内でも紹介しています。

 このように、日常生活に寄り添いながら何が起こり得るのか?を伝えていくことで、舞台の上で語られる他人事ではなく自分事として受け止めてもらえるような啓発活動を続けていきたいものです。

執筆者プロフィール

山口あゆみ 様
子供とネットを考える会 代表

2005年より、社会に出る前の小中学生や教職員の携帯電話やインターネットの使用に関わる啓発活動を始め、現在は、子供だけでなく保護者・教職員・企業従事者なども対象にSNSの利用方法や情報発信に関する啓発を行っている。

団体概要

関連リンク

日常生活で起こる可能性のあるスマホ・ネットトラブル - 家庭内インフラ管理者の独り言
(はなずきんの日記っぽいの)
https://hanazukin.hatenadiary.org/entry/futon

2021/9/22

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