香川県難聴児(者)親の会
会長
鎌田 浩二 様

私たち香川県難聴児(者)親の会は2009年5月に設立し、今年5月で13年を迎えました。
主な活動として、会員同士の交流や意見交換、難聴や補装具(補聴器・人工内耳)への理解啓発、行政や教育委員会への意見具申などを行っております。
10年程前より音を確実にきれいに伝える事を目的に、補装具や補聴支援機器等の急速なデジタル化が進みはじめました。そして難聴児・者のみならず障がい者へのデジタルという視点が私的に生まれてきたのもこのころではなかったかと思います。
更に補装具とスマートフォンが連携して操作性の観点からとても利便性が向上し始めましたが、一会員からの相談でセキュリティへの対策が必要と感じる出来事がありました。それは人工内耳を連携していたスマートフォンがウィルスに感染され、なおかつ人工内耳の基盤へもダメージがあったのです。その為親の会としてICT・インターネットやセキュリティについての勉強会を増やしていくきっかけとなりました。
職場や家庭でインターネットを使用するのが当たり前となった現在、サイバーセキュリティに対する意識は今まで以上に高くしなければならないと考えております。今、世界のインターネット環境はGAFAMと言った巨大IT企業のプラットフォーム上にあり、購入履歴や検索履歴と言った情報が当たり前に保存され、ユーザーにとっては便利な社会となっています。
しかしながらそれもすべて情報が巨大プラットフォームに蓄積されているからこそであり、インターネットに簡単に繋がるスマートフォンやパソコン、そして職場や自宅にある無線ルーターといったインターネットの入り口が多ければ多いほどサイバー攻撃を受けやすくなります。
今後新たなインターネット社会が来ると言われております。先ほど述べた巨大プラットフォーム上から、ユーザーが自分自身のデータ、アイデンティティー、運命をコントロールできる、自律分散型でかつ公正なインターネット社会(Web3.0)が来た場合は、更なるサイバーセキュリティについて自分自身の責任の下対応しなければなりません。
未だに続く近年例にないパンデミックとなった新型コロナウィルスや、ウクライナ情勢に関わるサイバー攻撃と言った世界を取り巻く環境が目まぐるしく変化している以上、私たち一人ひとりが現状や情報をしっかりと把握し、世界に目を向けインターネットやサイバーセキュリティについて更に正しく理解する必要があります。
その為にもGrafsecなどの啓発団体の活動はこれから更なる重要度が増すかと思いますし、私事で恐縮ですが3年前にご縁をいただき当時デジタル改革担当大臣秘書として活動を始めたおかげで、国が進めるデジタル改革(DX)やサイバーセキュリティと言った事を多く勉強させていただいております。これからも勉強させていただいた事をしっかりと会員皆様に提供してまいりたいと思いますので引き続きよろしくお願い申し上げます。

執筆者プロフィール

鎌田 浩二 様
香川県難聴児(者)親の会 代表
全国難聴児を持つ親の会 前会長
ユニバーサルマナー検定3級取得
ダイバーシティアテンダント検定取得
自民党デジタル社会推進本部長 衆議院議員平井卓也 秘書
Grafsec企画運営会議 構成員
デジタル活用支援員

団体概要

香川県難聴児(者)親の会
http://takamatsusolution.com/kagawanancho/

2022/05/11

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