三島市では2013年度から、市職員とSPREADサポーターで小中学生や保護者に対してスマートフォン・SNS勉強会を行ってきました。これは、市役所と教育委員会が行っている「そよかぜ学習」という出前講座で、学校側から要請があれば行くものです。年々要望が多くなり、2016年度にこの取り組みに賛同した有志により、実際に講習会を行う講師の団体を作りました。それが三島スマホ安心アドバイザーです。
 その後すぐに、市が「親と子のスマホ・SNS安心情報ネットワーク会議」を立ち上げ、市長が座長となり、行政として総務省東海総合通信局・三島市役所(広報情報課、福祉総務課、学校教育課、生涯学習課)、相談機関として三島警察署少年サポートセンター・三島市人権擁護委員会・三島市民生委員児童委員協議会・三島市社会教育委員会・三島市市民生活相談センター、市民ボランティアとして三島市PTA連絡協議会・三島スマホ安心アドバイザー、情報セキュリティ専門機関として一般社団法人セキュリティ対策推進協議会(SPREAD)・独立行政法人情報処理推進機構(IPA)と連携して、地域一体となった情報モラル教育の啓発、相談活動を行っています。
 このネットワークを利用し、中学校の出前講座は、三島警察署少年サポートセンターや三島市市民生活相談センターと一緒に行っています。市役所が窓口となっているので、さまざまなセーフティネットとなる機関と連絡をとることが可能となっています。
 講師は全員、静岡県教育委員会が主催する「ケータイ・スマホルール」アドバイザー養成講座を受講し、三島市独自の台本を作り講習しています。台本は、小学校基礎(5年用)、ステップアップ(6年用)、中学校1年用、2年用、3年用、保護者用、一般市民用の7バージョンあり、生徒が毎年受講することを念頭におき、情報セキュリティ専門機関の力をお借りして作成しています。また、講習会終了後は、必ずアンケートを取り、次に反映させています。
 今年はコロナ禍のため、前半は中止や延期の学校もありましたが、7月には、小学校5年生3クラスに対して、オンラインで講習を行いました。初めてのことだったので、いろいろ課題もありますが、とても良い経験になりました。12月には、市主催「大人のためのスマホ・インターネット安全基礎講座」を、ZoomやLINEを使ったWEB会議体験を取り入れて行う予定です。
 今後、GIGAスクール構想が始まると需要も増えると考えられるので、活動を続けるにあたり、講師の体制維持と講師たちへの最新情報の提供が必要だと思っています。これからも、諸機関と連携し、正しい情報モラルを身に付けICTを活用できる人材づくりを、地域一体となって進めていこうと思います。

執筆者プロフィール

石井幸子様
三島スマホ安心アドバイザー代表
2008年から市のデジタルライフ支援活動を始め、2011年SPREAD情報セキュリティサポーターになり、2013年から市民eコミスタッフとして情報モラル教育を始める。2015年にeネットキャラバン講師、2016年に三島スマホ安心アドバイザーの活動を開始し、幅広い世代への情報モラル教育やスマホ・SNSによるトラブルを地域で解決できる環境づくり支援活動を行っている。

2020/12/23

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