益田市情報リテラシー向上推進協議会
事務局
植田幸司 様

 令和2年3月、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために益田市内の小中学校も休校となりました。当たり前だった人と人とのつながりが急にできなくなってしまいました。
 益田市情報リテラシー向上推進協議会では、毎年、市内及び近隣の津和野町、吉賀町とも連携し、講師の吉岡良平さん(Grafsec常務理事/株式会社ラック サイバー・グリッド・ジャパン副GM)に来訪していただき、「LAC情報リテラシー啓発巡回講座」を行っています。学校再開後も、多くの行事が中止となる中、子どもたちの情報リテラシーの学びを止めない!という強い想いのもと、令和2年度は、オンライン会議システムを用いて実施しました。担当者が各学校にPCやルーターを持ち込み設置し、東京にいる吉岡さんに研修をしていただきました。コロナ禍の中で、子どもたちはインターネットに接する時間も増えている中だったので、この時期に研修ができたことを「ありがたい。」と言っていただけることがたくさんありました。
 そして迎えた令和3年度、コロナウイルス感染症の拡大は止まらず、今年もオンラインで講座を実施することにしました。大変好評だったこともあり、昨年度を上回る21校の申込みがありました。また、この1年の間に、学校にはGIGAスクール構想に基づき、高速・大容量の回線やカメラ付端末が整備されました。
 そこで、今年度は①先生方にも遠隔・オンライン授業に慣れてもらえるようにできるだけ機材の準備や進行はそれぞれの学校でやってもらう、②講座の中で講師の先生とのやりとりをする時間を確保し、オンラインでもつながりを感じられるようにする、というねらいをもち講座を計画しました。
 今、前期の14校が終了したところです。先生方は、自分たちで準備や進行をされることで、このオンライン会議システムは、例えば社会科のインタビュー調査に使えるぞというようにICT機器を普段使いできる可能性を感じておられます。また自分で機器を使われることで、子どもたちに端末を使わせる機会には、この講座で学んだことも、繰り返し指導する必要性も感じておられます。
 子どもたちは講座での吉岡さんとの対話を通して、より自分事として情報リテラシーを考えられるようになっています。確かに事前の打ち合わせに少し時間はかかりますが、オンラインを使っても深い学びができることがわかりました。オンラインという場所を飛び越える道具でこれまで実現できなかった出会い(今回も2校一緒に学ぶことがありました)も生まれています。
 コロナウイルス感染症の拡大によりICT機器が趣味や娯楽に使うものから、本当に日常の生活、そして学習でも使う道具となりました。だからこそできる情報リテラシーの学びをこれからも模索し、進めていきたいと考えています。

執筆者プロフィール

植田幸司 様
益田市情報リテラシー向上推進協議会 事務局
益田市教育委員会 指導主事
2021年より現職。学力育成の指導主事の業務の傍ら、小中学校の情報リテラシー教育に取り組む。

2021/9/8

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