一般社団法人LOCAL
理事
八巻 正行 様

 一般社団法人LOCALは、北海道におけるIT技術者コミュニティおよび学生のIT勉強会活動を支援し、地域を盛り上げていくことを目標とする有志の集まりです。近年は情報セキュリティ人材の発掘・育成にも力を入れており、製品やサービスを開発するIT技術者、それらを利用する一般の方や教育関係者など、開発者と利用者双方から情報セキュリティ啓発を行っています。

 当会では2019年度Grafsec助成制度の支援を受け、LOCAL Developer Day Online '20 /Security(URL:https://local.connpass.com/event/180661/)、LOCAL Developer Day Online '21 /Security(URL:https://local.connpass.com/event/219312/)と題した、計2回の情報セキュリティ啓発セミナーを開催しました。
これらのセミナーは当初、札幌会場での集合研修方式で計画していましたが、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、オンライン開催への切り替えを余儀なくされました。助成事業採択後の計画変更となりましたが、会場費に充てる予算をオンライン会議ソフトウェアのライセンスや機材購入費に充てるなど、Grafsecへ事業計画の変更を申請したうえで、当初の予算内で遂行できました。柔軟に対応してくださったGrafsec事務局の皆様に、あらためて感謝申し上げます。

 以降、計2回のオンラインセミナーを開催した所感を述べたいと思います。

1) コロナ禍への対応
1回目のセミナーでは、コロナ禍で各種セミナーが自粛、中止に追い込まれる中、いち早くオンライン開催に踏み切っています。セミナー内容はゼロトラスト、オンライン授業など、当時はまだ手探りで模索していたコロナ禍での情報セキュリティ対策を中心に構成しており、一般へ広く指針となる内容を盛り込みました。また、運営もオンライン開催の知見を得ることができ、その後の活動の幅を広げることができました。

2) 場所に捉われない啓発の実現
広大な面積を誇る北海道では、遠隔地からの参加が費用、時間ともに大きな負担となっていましたが、オンライン開催ではこの障壁がありません。その結果、セミナー参加者数はのべ229名となり、広く啓発を行うことができました。また、首都圏在住のスタッフが運営を担当したり、海外在住の講師が登壇するなど、オンラインだからこそ生まれた企画、顔合わせが実現しました。

3) それでも地元らしさを出すということ
どこでも開催できるオンラインセミナーだからこそ、北海道で企画・開催することの意味を考えました。北海道地域の情報セキュリティ啓発状況を鑑みると、積極的に活動を行っている地域には必ずキーパーソンとなる人材が存在しています。今回、セミナーの講師陣は道内在住または道内に所縁のある学生、IT技術者、教職員を中心に構成しており、同じような立場の人材に対して、講師が身近なロールモデルとなり刺激を与えてくれることを狙いました。

 以上、今回のGrafsec助成事業を通して、これまで啓発の行き届かなかった地域においても情報セキュリティ意識の底上げが図られ、将来のキーパーソン、リーダーとなりえる人材が輩出されることを期待しています。

執筆者プロフィール

八巻 正行 様
一般社団法人LOCAL 理事
北海道情報セキュリティ勉強会 代表
U-16プログラミングコンテスト札幌大会 実行委員長
IT企業に勤務する傍ら、北海道内においてIT技術者コミュニティの運営および支援、一般向け・IT技術者向けの情報セキュリティ啓発、若年層向けプログラミング教育普及に関する活動を行っている。

団体概要

一般社団法人LOCAL
https://www.local.or.jp/
北海道情報セキュリティ勉強会(せきゅぽろ)
https://sites.google.com/site/infosecpolo/
U-16プログラミングコンテスト札幌大会
http://sapporo.u16procon.org/

2022/01/12

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