三好 みどり 様
NPOブロードバンドスクール協会講師

2017年9月横浜市のコミュニティスペースで始めた「女性のためのスマホサロン」も、コロナ禍で対面での開催ができなくなり、2020年4月から遠隔での開催となりました。
何故女性のためなのか?理由は、65歳以上のひとり暮らしの高齢者のうち、男女の割合をみると、男性32.6%、女性67.4%で女性が7割近くを占めているという、厚生労働省の2017年国民生活基礎調査からも分かるように、周りに一人暮らしの女性が多かったことです。

LINEでの開催から始まり、その後所属しているNPO法人が開催するイベントをZOOMで開催することになったのをきっかけに、日ごろイベントに参加してくれていた福岡・大阪・横浜・東京・仙台のスマホ仲間に呼びかけて、6月から練習を始めました。
初日はそれはそれは大変で、皆が揃うまで10分以上もかかりましたが、毎週練習を重ねる内にスムーズに参加できるようになり、8月開催のイベントには大勢の仲間が集まってくれました。「久しぶりにマスク無しの顔が見られて楽しかった。この歳になってZOOMができるなんて思ってもいなかった。」と話してくれた80代の方の笑顔が印象的でした。
折角覚えたのに終わるのは勿体ないと、横浜と仙台で月2回ZOOMを使った遠隔スマホサロンが始まり現在に至っています。

私が人様に何かを伝えるはじめの一歩は、2000年のIT講習会でした。20年以上が経ち、使う端末やネット環境が変わり伝える内容も変化しましたが、ずっと変わらないのは「持っているけど使えないと困っている高齢者」が多いことです。
まず高齢者にとってIT用語は外国語を聞くのと同じで、何のことなのか?何を言っているのか、まるでチンプンカンプン。取り扱い説明書や本(テキスト)の文字は読めても内容が理解できない。日本語なのに分かりやすく翻訳してくれる人が必要になります。
私自身が高齢者となり、高齢者ならではの戸惑いがあることも実感しています。

物心ついた頃からIT機器があった若い方には理解できないかも知れませんが、パソコンもガラケーも使ったことのない高齢者にとってスマホは謎の物体です。
ところが今回の新型コロナワクチンでは、電話やネット申し込みが必要になるなど、その謎の物体を使わざるを得ない時代になっています。
「避けられるものなら避けて通りたかった」と思っても避けられない世の中の流れのなか、どうすればいいのか困っている高齢者は多いです。

同じ高齢者同士、これからも「スマホを持っているけど使えない」とお困りの方に、「安全安心な使い方」を分かりやすく伝えていきたいと思っています。
若いあなたにも、もしかしたら高齢者からスマホの使い方を教えて欲しいと声がかかるかもしれません。その時は相手に分かる表現でユックリ伝えて欲しいなぁと思います。

執筆者プロフィール

三好 みどり 様

NPOブロードバンドスクール協会講師
シニア情報生活アドバイザー

両親の遠距離介護をきっかけにICT利活用の必要性を実感

主な活動:
スマホを持っているけど使えないと困っている方のサポート
言葉では伝わり難いスマホ操作の図入りテキスト作り
ZOOMやLINE使った遠隔でのパソコンやスマホ勉強会開催

2021/5/26

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